靴下を履かない子供

4人兄弟の長女に生まれて、家はとても貧乏だった。両親が入れあげている新興宗教にすべて寄付してしまうのが原因だったらしい。6人家族で家賃一万円の狭い家に住み、父と母は夕食後、は毎晩会合活動があると言って家に4人兄弟を残して出ていった。

洗い物などを任されがちだったわたしはよく下の子たちにオムライスなどを作ってやったものだ。

そんな環境で育ったので、当然着るものへの配慮などはゼロである。暑い寒いに合わせて装いを変える、という発想がなかったのだ。冬でも裸足で靴下を履く習慣がなく、半袖を着ていた。

貧乏くさいのでずいぶんといじめられたのだが、高校からは進学校に入ったのでいじめられるということはなくなった。

とはいえ、寒くなってきているのに靴下を履くということを思いつかない、という癖はいまだ健在である。鈍いのかな?ま、三つ子の魂百までって言うし。花のアラフィフ、これからの人生は自分自身を適切にいたわる事を心がけていきたい。

よし、手始めに朝風呂にでも入るか。