鈍感ガール

幼い頃から察しが悪くて苦労してきた。生来、洞察力に乏しいので他人の発言の裏を読んだり、ちょっとした仕草から気持ちを読み取ったり、人と人の相関関係を把握するのが絶望的に苦手なのだ。
そんな感じで小中高、なんとか卒業してきたけど、ホント大変だった!!
大学に入ってからは友人がいなくても困らないし、一人行動が堂々とできるので非常に気楽だった。
19歳でホステスになり、ダンスの練習以外は大学に寄り付かなくなった。ホステスになってからは失敗に失敗を重ねてほんの少しずつだけどお相手がしてほしいと思っていることをして差し上げる能力が身についたように思う。
とはいえ、生まれつきのものではないので気を抜くと人の言葉を字面通りに受け取ってしまい、相手からは「気の利かない人だな」と思われている可能性が高い。
反面、夫は洞察力が鋭い。義母もめちゃくちゃ鋭い。私はこの二人をエスパーなのではないかと驚いたことが何度もあるのだが、どうやら世間的には義母と夫のほうが普通で、私の洞察力が極端に低い、というのが真相のようだ。
まあ、こんなことをつらつら書いたところで急にスーパー察しの良い人になれる方法などないと思うので自分はこのまま生きていくしかないのだろう。
洞察力についてはまた別の機会に書いてみたいと思う。中年を過ぎた頃から新しい発見があったのでね。
ではまた。