実家にて

1ヶ月ほど実家に滞在することになったのでのんびりしている。3階の一部屋を自由に使わせてもらっているので気楽だ。ただ、さっき「こんなに楽をさせてもらってバチがあたるのではないか」「私はただ寝て食べるだけの役立たずだ」「ここに置いてもらえること自体が分不相応な幸福なのだ」という思考が止まらなくなって食器を洗ってきた。母はとても喜んでいた。父と母と一緒にいると、人生の儚さに目眩がする思いになる。いやいや、しっかり目を開いてみればまだまだ2人とも元気なのだ。なにを湿ったことを考えているんだ。でも、なぜか儚さを感じてしまう。喜寿を迎える父に感謝の気持ちを送るには、私が元気である事が1番だろう。今日もしっかり眠って明日また元気で過ごそう。そう、それでいい。