操られているという妄想
いま思えばあれは妄想だったのか。と思うことがひとつ。
男が、私の知らない男が、密室に閉じこもって私の行動をすべて操っている。だから私の一挙手一投足も思考もすべてやらされているのだ。それが苦痛で仕方ない。
そう思ってしまう時期があった。
似たようなことを統合失調症の人が言っているのを目にして、あれは妄想だったのか!と気がついた。
監視されているような気分と違って、今現在はこの症状は出ていない。
日々を瞑想的に過ごそうと努力した時があった。
わたしが、食べて
わたしが、笑って
わたしが、話している。
そう過ごすことができた。
そんな時期はとても幸せだったのだけど……!
残念ながら今の私はうわの空で日常生活を過ごしている。
しかし、欲は出さない。
こんなふうに考えてしまうとき、知らず知らずのうちに心に負荷がかかっているのだ。