自分をやめたい

加害妄想というのか、自分の一挙一動が人を傷つけているのではないかという観念に囚われてしまっている。近所のタバコ屋のおばさんに会いに行こうと思っても、画廊に顔を出そうと思っても、また私のうるさいおしゃべりとお相手の気持ちを察することのできない発揚気質が迷惑をかけるような気がして動きが取れなくなった。

私が「自分に嫌気が差す」と思うのはこういう自分のことを持て余しているときだ。内向的な性格なので一人で延々となにかをやるのが好きなのだがその一方で社交も好きで、一度誰かと会って喋り始めると大いに盛り上がる。

盛り上がるのは構わないのだが羽目を外してしまう。ノッてくると軽挙妄動が目立ってくるのだ。

ああ、こうしてなにか書いているときも自分を見ている自分が「ほら、気をつけろよ」と警告してくる。いっそ突き抜けて一生を軽躁状態で駆け抜ければいいものを、中途半端に立ち止まるから鬱の沼に足を取られるのだ。

今朝は起きた瞬間から「あ、こりゃ駄目だ」という気持ちになっていた。多分そういう直感は当たっていて、冴えない1日を過ごすのだろう。

ああいやだいやだ、自分をやめたい。どうしたら自分をやめられますか。あなたなにかいい方法ご存知ないですか。