時間割ノート

嫌なことから徹底的に逃げて生きてきた。学生時代も社会に出てからも。そして、結婚してからも。
いま、『大人の道徳』という本を読んでいるのだが、“デカルトから考える「自由」と「道徳」―なぜやりたいことをやりたいようにやるのはダメなのか”という章を読み返して自由を履き違えてきた自分の半生を振り返っていた。
キーワードは「自律」である。自分は病気とは関係なしにここが出来ていない。逃げ癖と甘え癖のある自分を直そうとせずに運の良さだけでここまで乗りきってきたようなところがある。
46歳(いや、もうすぐ47歳だ!)までこうやって生きてきて今さら変われるのか?と弱気にもなったが、ノートを整理しているうちに希望が持てた。
ある一時期、私は夜寝る前に翌日の全ての行動をタイムテーブルのように書いてしまい、その通りに行動するという方法で自己管理していた。タスクリストではなく、起床時間、食事の時間と内容、靴磨き、アイロン、休憩、仕事、入浴、など、全ての行動を書くのだ。それに書いてあるとおりに行動するのは、まるで学校の時間割に従うような感覚で気楽だった。自宅でライター業をしていた時も、JRリテールで働いていた時も、そうやって管理していた。
いま1度同じことをやればいいのだと思う。私が自分で編み出した自分にピッタリな方法なのだ。ただし、今すぐに無理なことはしないぞと決めている。
鬱がまだほんのり残っているからだ。
春は近い。とりあえず、今日はゆるく作った時間割に従って一日をすごしてみる。