戻りたい

きのう、夢の中で見た光景を現実と勘違いしていて「夢かーい!」と、非常にがっかりした。願望夢だったらしい。夢と現実の区別がつかなくなる前に夢日記を書くのをやめたのだがもう手遅れ?とちょっと焦った。
夢を意識し始めるととてもリアルな夢を見るのだ。五感を伴うので本当にあった出来事のように感じるし、記憶も鮮明だった。
ある部族の風習では、夢を見ること自体、今ここにいないとして罰せられると聞いたことがある。私もいつも今ここにいない。だめだなあ。
とはいえ、夢はとても面白いし、魅力的だ。ああ、できることならずっと夢を見ていたい。でも、私のその願望は現実逃避。弱い心の表れだ。
一時期、観照状態で日常生活を送っていたことがあった。あの時期のことを思い出すと戻りたくてたまらなく、懐かしい。日常の何もかもが素晴らしくて常に安心に包まれていた。電車やバスに乗ることも、役所や病院へ行くことも、家事も、人との関わりも、なんの苦もなく流れていた。いまはそういう流れが滞って久しく、ほんの些細なことに四苦八苦している。なんだかとんでもない間違いをしているような気がしてならない。そして、少し後ろめたい。
あの懐かしい感じ。それさえ戻ればすべてを捨てていいと思う。どうしたら戻れるのだ。苦しい!苦しい!